「つらい気分」から抜け出す方法
⑭起こっていることは、すべて自分の責任だと受け入れる
最後にお伝えするのは、「つらい気分から抜け出す方法」の中でもかなり上級者向けのお話になります。もし今はよくわからないとしても、何となく頭の片隅に置いておくだけで結構です。 少しスピリチュアルなお話をしますが、私たちはこの地球での一生を終えると肉体を脱いで魂だけの形に戻ります。魂には嫌な気分やネガティブな感情などはありません。いつもキラキラと喜びや幸福に満ちていて、苦しいことも辛いことも、嫉妬も怒りも、無力感も罪悪感も、まったく無い状態です。 魂がこうしたい!と思えばその瞬間に叶ってしまい、努力したり苦労したりして何かを手に入れる必要なんてない世界に生きています。もしこれを2時間ドラマで例えるなら、いつも幸せで、何でも願いが叶って、嫌なことや苦しいこととは無縁に生きている主人公をひたすら2時間流し続ける感じです。 私たちはこの現実世界では幸せになりたくて、苦労もしたくなくて、無難に生きていくことを求めるのに、それをドラマとして観るとなぜかぜんぜん面白くないですよね。2時間ドラマにするなら、試練あり努力あり、いっぱい頑張って、そして最後には大きな幸せを掴む!みたいなものを観たくありませんか?ハラハラドキドキの展開があるからこそ面白い!と感じるのです。 私たちの魂も、実は同じなんです。人間として生まれてくる前に、自分がどんな人生を生きようかという脚本を書きます。魂の状態では幸せ、喜び、充実などの良いものしか存在しないので、つらい気分になったり嫌な出来事に遭うということがどのようなものなのか少し試してみたいのです。 そこで、幸せが近づくとそれを遠ざけてしまう人生にしようとか、なかなか願いが叶わない人生にしようとか、いつもお金に困る人生にしよう、などとドラマティックな脚本を書いて生まれて来たんです。だから、つらいことも苦しいこともみな自分自身が経験したくて引き寄せてきたとも言えるわけです。 だからと言って、もう何も変えることができない訳では全然ないんです。人生はいくらでも変えることができます。もちろん、ずっとお伝えしてきたように「良い気分」に意識を向けていけば、人生は格段に彩のあるものになります。 でももっと根本的なところで、いま起きていることはすべて自分の責任だと受け入れることが大切になってきます。なぜなら、自分の責任で起きていることは、自分の責任で変えることができるからです。 例えば、もし私の人生が私にはどうしようもできない、見えざるものの力によって作られているのだとしたら、私にはもう成す術がありません。見えない力によって勝手に苦難や悲しみ等が人生に起こるのであれば、私がそれをどうにか変えようとしても、きっと大きな力で跳ね返されてしまう気がします。それならば、もう無駄な抵抗はしないと思います。 でも、すべて自分の責任で起こっているのであれば、私にもそれに抗うことができるような気がしてきます。だって自分で引き寄せたものなら、他のすばらしいものだって引き寄せる力があるという証拠でもありますからね。 そんな風に考えてみると、すべてを自分の責任と受け入れることはとても困難なことに思えますが、実は逆で、自分の責任であるほうがよっぽどラクに人生を変えることができるのです。そして、これを受け入れたとき、「あぁ私の人生は私のものなんだな」と実感できます。もう十分つらい気分は経験したのだから、これからはとにかく良い気分で楽しく人生を過ごそうと、脚本を書き換えることだってできるのです。 たとえ嫌な気分になる出来事が起きたとしても、これは自分の責任の上に起きていることなんだと思えば、その出来事そのものに囚われず、いま何をすれば良いのか、自分はどうなりたいのかに焦点が向くようになっていきます。つまり、嫌な気分を完全にコントロールする力を身につけたということです。 ここまでになるには少し時間がかかるとは思いますが、何となくでもいいので、自分の人生に起こることの責任を持つということを頭に置いておいて下さいね。 ☆あなたは産まれる前に、どんな人生を送ろうと決めましたか?イメージしてみましょう。 ☆その人生を十分に体験しましたか? ☆これからは、どんな人生を送りたいですか? |