「つらい気分」から抜け出す方法
⑤「ない」ではなく「ある」に意識を向ける
気分が良くない時や、自分に自信が持てない時は、「なんで私はこんなに不幸なんだろう」とか「けっきょく私は何をやってもダメなんだ」と考えたり、お金もないし、信頼できるパートナーもいないし、仕事もいまいちだし・・、などといずれにしても「ない」ものに対して強烈に意識を向けている状態に陥りがちです。 はっきり言いますが、「ない」ものに意識を向けている限り、決して「ある」自分にはなれません。いま「考えて」いることと、それに伴う「気分」が現実を引き寄せます。 つまり、「ない」ものに意識を向けるということは、「私は何も持ってなくて本当に不幸だ」という現実を一生懸命に引き寄せているということになります。 そして、それは絶対にあなたの望みではないはずです。 ですから、これからは「ない」ではなく「ある」にたくさん意識を向けてみましょう。 私たちは産まれてからこれまで、さまざまなことを学んだり、経験したり、失敗したりしてここまで来ました。初めから出来たことなんて、もともと1つもなかったんです。 つまり「ない」ことは人間の基本の形なのです。そもそも「ない」ことから出発して、どれだけ「ある」ことを増やしていけるかを体験するために産まれてきたようなものですから、「ない」ことは当たり前のことであって、当たり前のことにはふつう意識を向けません。 本当に意識を向けたいのは「ある」や「できる」ことです。 さきほども言いましたが、私たちは産まれた時にはほとんど何もできない状態でした。唯一できたことは本能的な反応や動きだけ。そこから少しずつ時間をかけて、歩く、話す、行動する、作る、常識を覚える、コミュニケーションをする、誰かを大切にする、などなど多くのことを習得し、勝ち取ってきました。 何にもできなかった赤ちゃんと比べると、どれだけの「ある」や「できる」を持っているのか実感できると思います。「ない」を意識すれば、ずっと「ない」人生ですし、「ある」に目を向ければ、このさきも「ある」がいっぱい詰まった人生となります。 ぜひ、いま「ある」ものに意識を向けてくださいね。 ☆あなたが「できる」ことや、「ある」ものを具体的に書いてみましょう。 ☆書いてみると、どんな気分ですか? |