「つらい気分」から抜け出す方法
③体に意識を向け、そのまま受け入れる
「つらい気分」からなかなか離れられないとき、私たちは頭の中(思考)だけでその気分から抜け出そうとする傾向があります。 例えば、「もっとポジティブに考えなきゃ」とか「こんなこと気にしても仕方がない」とか「世の中にはもっと苦しい思いをしている人がいるんだから・・」などと、無理やり考えを変えようとしてしまいます。 でもぜんぜんスッキリせず、さらにモヤモヤが溜まっていく・・・。 こんな経験はありませんか? そんな時は、いっそのこと「思考」から離れて「体」に意識を向けることをお勧めします。 体は心や魂と密接に繋がっていて、いつもは気づかないことも意識を向ければちゃんと教えてくれます。 人間はとても精巧にできていて、ストレスなどで心に負担がかかっているとき、まずは「違和感」でそのことを知らせてくれます。でもそれを無視していると、その「違和感」はもっともっと大きくなっていきます。 「早く気づいてよ!楽にしてよ!」と心が一生懸命訴えています。それでも無視し続けると、今度は体の痛みや不快感、不調となって現れ始めます。 何度も訴えているのに分かってくれないのなら、強硬手段に出るしかない!と言っているようなものです。 そんな状態になるまで自分自身を放っておいては本当に可哀想です。 ですから、ちょっとした違和感やつらい気分を感じた時、「思考」の変化がうまくいかない時は、直接「体」に意識を向けてあげましょう。 やり方は、まず軽く目を閉じ、何回か深呼吸をします。 気持ちが落ち着いてきたら、いま感じている「つらい気分」は体の中のどのあたりにあるか探してみてください。 胃やお腹のあたりかもしれないし、背中や足の方にあるかもしれません。感じるままでOKです。 「つらい気分」の場所が見つかったら、その部分をゆっくりと撫でたり、さすったりしてあげてください。「そこにいるんだね。」と優しく認めてあげましょう。 そして、具体的にどんな気分なのか聴いてあげてください。 「つらい気分」といってもさまざまなので、「怒り」なのか「悲しみ」なのか「嫉妬」なのか、具体的な気分(感情)を引き出しましょう。 そしてその気分を、ただただ認めてあげてください。「怒っているんだね」「悲しいんだね」「嫉妬してたんだね」と繰り返してあげるだけで十分です。 気分というのは基本的に伝われば(意識すれば)消えるという特徴があるので、無視したり隠したりせずに、ただただその気分(感情)があるという事実だけを認めればいいのです。体が少しでも軽くなったと感じたら目を開け、もう一度大きく深呼吸をして終了です。一度で上手くいかない場合は、何回か繰り返してくださいね。 ポイントは、良い悪いの判断はせずに、その気持ちに寄り添ってあげることです。 「そうか、苦しかったんだね。傷ついたんだね。悔しかったんだよね。」と、大切な人を慰めるかのように接してあげましょう! ☆体に意識を向けてみましょう。 ☆体のどこに、どんな感情がありましたか? ☆その感情を認めてあげると、どんな変化が起こりましたか? |