「つらい気分」から抜け出す方法
⑥自分が感じやすい気分を特定し、予測できるようにする
私たちは一日の中でもさまざまな気分を経験しています。 ずーっと同じ気分でいることは難しく、コロコロと入れ替わることもあると思います。ただ、怒りやすい人とか、落ち込みやすい人、いつも自信がない人、というように人それぞれ感じやすい気分というものを持っています。 そしてその場合、気分と共に「状況」がセットされていることが多いです。 例えば、「人に少しでも批判されると怒りを感じる」、「外見のことを言われるとすごく落ち込む」、「人に見られていると自信を持てず焦る」、「母親と話していると無気力になる」、などのように「こういう場合はこういう気分になる」と特定できるものがあります。 まずは、どのような傾向があるのかを見つけるところから始めてみてください。 あぁ、自分はこういう状況になるといつも嫌な気分になっているなぁ、というのを見つけることができたら、もうそれだけでもすごいことです! 自分の傾向を把握するだけで、無防備な状態よりもはるかに気が楽になるからです。 それが見つかったら、「私は、こういう時はこういう気分になるものだ」と冷静に予測しておきましょう。 そしていざその状況になった瞬間に「はい、いつもの気分が来るよ~、来るよ~」と心の中で呟いてください。 これを繰り返していると、その状況がやって来ても嫌な気分に浸らなくても済むようになっていきます。なぜなら、人は予測できているものに対してはそれほど反応しない生き物だからです。この生き物としての特徴を利用して、ぜひ嫌な気分から抜け出してくださいね。 ☆あなたは、どんな時にどんな気分を感じる傾向がありますか? ☆それを予測しておくと、どのような変化が起きましたか? |