「つらい気分」から抜け出す方法
⑬自分を受け入れ、何でも共感してくれるシンボルを
心の中に作る 人は誰でも、「自分を受け入れてほしい」「共感してほしい」という願望を持っています。 できることなら、自分のすべてに何でも「いいね!いいね!」と言ってもらいたいものです。 どうして私たちはこんなにも人から認めてもらいたいと願うのでしょうか?それは、私たちが子供のころから条件付きで認められてきたからです。人に優しくしたから褒められた。良い成績をとったからスゴイと言われた。スポーツで賞を取ったから尊敬された。などなど、何かをしたから、できたから、持っていたから、だから人から認められた!という経験を多くしているからなんです。これはこれで悪いことではないのですが、これよりももっと大事な経験、つまり無条件に認められるという経験が少ないため、自分に対する根本的な安心が得られていないのです。無条件に認めるというのは、自分という存在をまるごとOKだと思えること、何もできなくても、何も持っていなくても、ただただ存在していること自体がすばらしいと感じられることです。自分の内側からじんわりと「いいね!」が溢れてくるイメージです。これができれば、相当ラクに生きられます。 そうは言っても、これってけっこう難しいですよね。だからこそ、人は一生懸命に何かをしたり、目立つ行動を取ったり、映えるものに執着したりして、他人からもらえる「いいね!」に頼ってしまうのです。自分の内側からの承認をもらうより、外側からもらう方が手っ取り早いですからね。でも、人からもらった承認は不安定なものなので、もらった時だけ満足できても、またすぐにもっともっと欲しくなってしまいます。 しかも残念ながら、『いいね』を他人に求めている限り、心からの安心や自信を手に入れることはできません。なぜなら、自分に対する承認がほしいと思うことは、逆を言えば、“自分は誰からも認められていない”ということをアピールしているからです。満たされていないことに意識が向いている証拠です。 そこから抜け出すには、自分への承認を外側に求めないことです。その代わり、自分への『いいね』は自分が与えてあげればいいのです。 そのためには、心のなかにシンボルを作ることをおすすめします。優しく包んでくれるような、例えば、フワフワのぬいぐるみや、明るい光や、神様や妖精や、ニコニコしている顔とか、想像上の生き物とか、とにかく何でもいいので、優しくて温かくて、いつでも自分を受け入れて共感してくれるシンボルを心のなかに作ってしまいましょう。できれば名前もつけてあげてくださいね。 そして、いつもそのシンボルに話しかけてください。良いことも悪いことも、隠さずに気持ちのままを伝えてみましょう。そのシンボルは絶対にあなたを裏切らないし、批判もしません。ただただあなたの話を聴いて、無条件にあなたの味方をしてくれます。そんなことを繰り返してみてください。はじめは単なるイメージの中のシンボルであっても、だんだんそのシンボル自体があなたの支えになっていきます。自分を認めてくれる何かと繋がっている実感が持てれば、きっと他人からの『いいね』は必要なくなっていきますよ。 ☆あなたを無条件で認めてくれるシンボルはどんなものですか? ☆そのシンボルが心にいてくれると、どんな気分ですか? |