「つらい気分」から抜け出す方法
⑦イヤな人や出来事から学びを見つける
あなたにとってイヤだと感じる出来事が起こったり、嫌いな人がいる場合、「イヤ」とか「嫌い」という部分にばかり気を取られてしまいますが、実はそのように強く感情が動くときは、その中にあなたの望みが隠れていることが多いものです。 例えば、いつも失敗を人のせいにする同僚がいるとします。あなたはその同僚に失敗をなすり付けられ、上司に注意されてしまいました。こんな出来事があれば、当然良い気持ちではいられないでしょう。 そんなとき、同僚への怒りや、やるせなさ等は少し横に置いておいて(少し時間が経ってからでもかまいません)、この同僚の何が嫌だったのかを考えてみます。 もちろん「失敗を人のせいにする」ことが嫌なのですが、もう一歩掘り下げて、「失敗を人のせいにする」ことが、どうしてこんなに嫌なのかな?と考えてみます。 そうすると例えば、そういう人間は信用できないから、人に甘えすぎている、自分で責任も取れない幼稚な人間だから、などと理由が出てくると思います。 そして、実はそれはあなたが望んでいることの裏返しでもあるのです。つまり、あなたは「人から信頼される」「人に甘えすぎない」「自分で責任がとれる」ことを大切だと思っているのです。この同僚はそれとは正反対のことをしたから、あなたの心が強く反応してしまっただけなのです。 このように、イヤな出来事や嫌いな人というのは、あなたが本当の自分に気づくという意味でとても貴重な存在でもあります。もしかしたらあなたが本当に望んでいることに気づくために、わざわざ悪役を引き受けてくれているのかもしれません。 そして、本当の望みに気づいたのなら、やる事は1つです。その望みにしっかりと意識を向けることです。 「あぁ、私はこんな風になりたいんだ。」という気持ちに焦点を当てて、そんな自分になる!と決めてしまいましょう。 「決める」というのはとても重要で、しっかり決めるとそこから新しいエネルギーが動き出し、あなたの望みに向かい始めます。だからこそ、イヤな人や出来事に集中するのではなく、そこから学べること、望むことを見つけてみてくださいね。 ☆イヤな出来事や嫌いな人から、あなたが学べることは何ですか? ☆それをどのように活かしますか? |